特集 『日置の古民家』
現在もなお進化中!オリエンタルな雰囲気漂う『聚福園』
田畑に囲まれた吹上の道を進んでいると、緑に囲まれた高台に、周りの建物とは雰囲気を違える赤い屋根を発見。香港出身の店主・蔡(さい)さんが2008年にオープンした「聚福園」が、その店です。
香港で料理の修行を始めたのが13歳の時。23歳で来日し、38歳で独立。香港で10年、日本で37年と料理人として長いキャリアを持つ蔡さんが作るのは、広東料理をベースにした創作料理。日本人の口に合わせて、和の要素も洋の要素も取り入れているのだそう。
写真は一番人気の点心飲茶ランチ(1380円)。一つ一つに手が込んだ優しい味わいが魅力です。
週末には予約が必要なほど人気のこのお店、オリエンタルなのは料理だけではありません。元は民家と馬小屋だったという建物を少しずつ改装したのは蔡さん自身。門やアプローチ、店内に至るまで、異国情緒が溢れています。蔡さん手づくりの流木アート作品もズラリ。
台湾の九份をイメージしたというランタン。夜にはまた違った雰囲気をみせてくれるそうです。
実際に店を訪れてみると、店内や足下におまじないのような文字があるのに気付くはず。あの文字は蔡さんの手によるもので「自分を励ましたり、元気づけたり、そんなことのために書いてます」とのこと。
一番好きな文字はどれですか?と尋ねると、店舗入口を入って右にある、この文字だと教えてくれました。
『若いうちには倹約し、そして仕事を成し、大きな家を建てなさい』という意味で、都会に出る若者などに贈る言葉なのだそうです。
料理人として長年のキャリアをもち、独立もした蔡さんが「今もまだ、店は完成してないんです」といい、少しずつ建物や庭に手を入れているのは、この言葉を胸に刻んでいるからなのかもしれない、とそう思いました。
ちなみに…
海を愛する蔡さん。夕日が美しい吹上の海岸に、手作りのハートのオブジェを設置。恋人たちの語らいの場所としても、インスタスポットとしても、オススメです。詳しい場所はお店で尋ねてみてくださいね。
- 店名:香港ダイニング 聚福園
- 電話番号:099-299-3238
- 住所:日置市吹上町永吉13409-2
- 営業時間:11:00〜14:00LO、18:00〜21:00※夜は要予約
- 定休日:水・木曜
- 駐車場:13台
DATA
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