【曽木発電所遺構】まるで映画やアニメの世界!?夏〜秋にだけ姿を現す赤レンガの建物の内部に潜入してきました
- おでかけ
2019年8月29日
知ってますか?「曽木発電所遺構」のコト。
(ツアー時に配布された資料より抜粋)
鶴田ダムの上流約9kmの場所にあって、初夏から秋にかけてだけダム湖の底から姿を現す赤レンガ造りの建物、それが「曽木発電所遺構」です。
明治42年(1909)竣工、現在のチッソや旭化成工業の設立者である野口遵(のぐちしたがう)によって設立された曽木電気の第二発電所として建設され、曽木の滝の落差を利用した水力発電を行っていました。
発電量は最大6300ワット、当時国内最大級の出力でした。
昭和40年(1965)、度重なる川内川の洪水対策と発電を目的とした鶴田ダムが下流に建設され、それに伴い発電所は閉鎖、ダム湖の湖底に沈むこととなりました。
初夏から秋にかけての時期にだけ、ダム湖の底から現す姿が幻想的だとテレビに取り上げられたり、SNSを賑わせているスポットなんです。
「曽木発電所遺構」に潜入してきました!
昨年から伊佐市特産品協会が主催する「幻の発電所遺構ツアー」に参加、普段は立ち入り禁止で見ることができない内部へと潜入してきました。
ツアーは夏季限定、今年は8月の土・日曜に開催されており、私が参加したのは8月24日の午後の部。
はい、雨。それも結構な大雨。
案内をしてくれる伊佐市特産品協会の方も「このイベントで初めての雨です」とのお言葉…。
しかしなんとか出発前には雨脚も弱まり、無事にツアーをスタートすることができたのでした。
ついに見えた、幻の発電所…!
集合場所の曽木の滝公園から車で移動、いよいよ立ち入り禁止エリアに進入します。ものの数分歩くと、そこはもう普段ダム湖に沈むエリア。
コケのライン、わかりますか?あそこまで水位が上がるそうで、歩いているとなんだか不思議な気分でした。
ふと前方に目をやると、目指す建物が見えてきました。
高まる胸の鼓動を止められません。映画のセットのような、アニメの世界のような、異次元に迷い込んだ様な、不思議な感覚に見舞われます。
雨で霞がかっているのも幻想感が増しててよし!(雨女の遠吠え)
少し急な坂を降りて、その全容を目にします。
精巧に積まれた赤レンガが美しく、発電所ではなく洋館だったといわれても納得してしまうほどのオシャレな造りに目を奪われました。
窓枠の取り方や、建物の面取り、立体的にみせるための構造などなど…100年以上前に造られ、毎年湖の底に沈もうとも失われない圧倒的な存在感。
カッコイイ、の一言です。
いっぱい写真撮ったので、見てください!
テンション上がりっ放しでシャッターをきりまくった写真、ご覧ください。
汗だくになりながらでしたが、またいつ見れるかわからない姿、しっかりとカメラと心におさめてきました。
展望台からの姿もまた格別なんです
来た道を戻り少し歩くと、高台の展望台へと続く階段があります。
ここまでで体力を使い果たした私には試練の道でしたが、ここは気合い。ほぼ無言で階段を昇りきりました。
その先に広がる光景がこちら!
うっそうと茂る緑の中に埋もれる赤レンガ。
周りの緑の色で、普段の水位が窺い知れます。雨のおかげで霞がかって、雰囲気倍増で素晴らしいじゃないですか!!!!(雨女の遠吠え再び)
ちょうど写真の左上あたりが、普段曽木発電所遺構を眺めることができる展望台。次はそちらに行って、遺構の表と裏をコンプリートしたいと思います。
ロマンを体感しにぜひ曽木発電所遺構へ
今年開催のツアーは終了(ツアーはきっと来年も開催されるハズ!期待して来年を待ちましょう。)してしまいましたが、曽木発電所遺構の姿はまだしばらく目にすることができます。ぜひこの記事を片手に、中はこんな感じなのか…と想像しながら訪れてみて下さい。
個人的には、曽木の滝→曽木発電所遺構→鶴田ダム、という黄金コースがオススメ。人間が造り出した巨大な建築物と自然がひとつになる姿は一見の価値アリですよ!
[text=あんこ35 廃墟萌えの扉をたたきかけています]
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- 北薩エリア:
- 北薩全域
- 伊佐市
- 住所:伊佐市大口宮人 曽木発電所遺構
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