リサ・ラーソンが創造する世界を体感しよう
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鹿児島市立美術館で現在開催中の『リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界ークラシックな名作とともに』。スウェーデンを代表する陶芸家で、北欧の豊かな自然の中で創作されたネコやライオンなどの動物や子どもをモチーフにした素朴で温かみのある作品で知られるリサ・ラーソン。91歳の現在も精力的に作品製作を続けています。
今回は彼女が作り出す動物や静謐な人物像の陶芸品に加え、珍しい一点物の作品やガラスなどの異素材作品、夫で画家のグンナル・ラーソンの作品を通して、その知られざる創造の世界を紹介します。
そこで、リサ氏の長男で本展覧会の監修を務めるマティアス・ラーソンさんと共同監修者でリアンデザインミュージアムの館・ルーヴェ・イョンソンさんに、その見どころや鹿児島の印象などをお聞きしました。
ーまず、今回の展覧会のテーマを教えていただけますか?
「今回は、リサ氏の代表作と未公開作品、皆さんがあまりご存じないユニークピースを見ていただきたいというのがコンセプトですね」
ー特にここに注目してもらいたい見どころはありますか?
「一つ一つ丁寧に見てもらいたいというのもありますが、まずは会場に入ってすぐ目に入る代表作を見ていただいてから、奥に進むにつれてみなさんが今までに見たことのない彼女の陶芸の世界に深く入っていただけたらと思います。実は日本のテレビゲームのために作った作品もあるんですよ」
ー日本ではネコのマイキーのイラストがよく知られていると思いますが、やはり今回は陶芸作品に注目してほしいという部分もありますか?
「2000年代からマイキーなどが日本で知られるようになったわけですが、その前に50年ほどの陶芸家としてのキャリアがありますので、陶芸作品がやはり彼女の真髄だと思います。マイキーの親戚も展示してありますので(笑)、そちらもぜひ観ていただきたいです。あと実はマイキーは男の子の名前なんですが、日本では女の子のイメージがあるみたいですね(笑)」
ー鹿児島のイメージや鹿児島でのエピソードはありますか?
「鹿児島で食事をする機会が多かったのですが、居心地の良い、雰囲気の良いお店で料理も美味しかったです。その際に鹿児島の人がとても親切で、すごく楽しかったです。幅広い世代の方々が彼女を知ってくださっているのが嬉しいです。ショップに溶岩で作ったグッズもあって、鹿児島との縁を感じます」
ーそれでは最後にメッセージをどうぞ!
「マイキーをきっかけに知っていただいた方にも、リサ氏がこれまで歩んできた陶芸家としての人生を見ていただいて、彼女の陶芸の世界に触れてもらえたら嬉しいです」
会期はゴールデンウィーク最終日の5月7日(日)まで。
9:00〜18:00(入館は〜17:30)
中学生以上1000円、小学生以下は観覧無料なので、
ぜひアートに触れるきっかけとして足を運んでみては。
- 鹿児島市エリア:
- 鹿児島市全域
- 天文館周辺
- 電話番号:099-285-6826(KTSイベントダイヤル)
- 住所:鹿児島市城山町4-36
DATA
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